今朝、福岡・佐賀のローカルテレビで、子育て中に経験する「名誉の負傷」という特集がありました。

‐寝ているところに子どもが飛び乗ってきて、肋骨を骨折した。
‐階段を上っていく子どもを危ないからと支えようとして、自分が階段から落ちた。

思わず、

「あぁ、あるある……」

と思ってしまいました。

子育てをしていると、何かしら自分が「危なかった」という経験や、
からだの痛みを経験したことがある方も多いんじゃないでしょうか。

私のところにも、

「ずっと抱っこしていて腕が痛くなった」
「腱鞘炎になってしまった」
「授乳してたら噛まれて痛い…」

などご相談は多岐にわたり、よくあります。

それも、子育ての勲章みたいなもの。そんなふうに思って、
いつの間にか当たり前になっていることもあるのかもしれません。

でも、今回の特集を見ていて、私がちょっと気になったのが、
「2人の子どもを抱っこしたときに、ぎっくり腰になった」というエピソード。

毎日のように子どもを抱っこして、
気づけば、重たい荷物も子どもも、いつも自分の腰を使って受け止めているのかもしれないということ。
ぎっくり腰だけではなくて、ぎっくり背中になる方もいます。

人によってからだのどこを使って抱っこしているかによっても、結果は変わってきますね。
なってしまったその瞬間は本当に動けないし、仕事や家事にも影響する。

後から笑って話せる思い出になるとしても、その真っ最中は笑えません。
そんなことを考えていたら、先月のボディワークouchi教室での出来事を思い出しました。

グループレッスンが終わったあと、2人のお子さんを連れてきていたママが、2人同時にさらっと抱っこ。

そして一言。「抱っこが、楽!」

そのときの写真がこちらです。



ママさんのすごくいい笑顔。余裕さえも感じます。
同時に抱っこされた子どもたちもうれしそうでした。

この「抱っこが楽になった」というのは、なぜなんでしょう。
急に筋力が強くなったから?足腰で踏ん張りやすくなったから?

からだにあるものが、それぞれの役割を果たせるようになると、
私たちは思っている以上に楽に動くことができます。

腰だけで頑張って子どもたちを抱え上げるのではなく、
重力や床から返ってくる力を感じれるからだであると、楽に動くことができる。

そうすると、必要以上に頑張らなくてもいい。
むしろ、これまでどれだけ頑張り続けてきたんだろうと、自分にはっとすることもあります。。

そして、このママさんは2人を抱っこして「楽」を感じただけではありませんでした。

学生時代に部活でケガをして手術をしたところがあり、これまで体重をかけにくかったところにも、
自然に体重をかけれるようになったそうです。

私は、こういう「経験」がとても大切だと思っています。

どんなに「楽になるんですよ」と言葉で説明しても、

「なるほど、そういうことか」と頭でわかったつもりになることと、
「あ、本当に楽だ」と自分のからだで感じることは、やっぱり違う。

私たちはあかちゃんの頃から、五感で感じて、動いて、躓いたり転んだりしながら、また動いて経験を重ねていく。

いろんなことを経験しながら、
「こうすると動けるんだ」
「これは危ないんだ」
「こうしたら楽なんだ」

と、からだを通して学んできました。

だから、うまくいかなかったことも、痛みが出たことも、失敗したことも。
その出来事そのものは「悪いこと」で終わらせなくてもいいんじゃないかなと思っています。

たとえば、ぎっくり腰になってしまったとき。
まず、からだを休めることはもちろん大切。

でも、落ち着いてから、

「私はどうやって動いていたんだろう?」
「いつも、どこに力を入れていたんだろう?」
「子どもを抱っこするとき、どこで頑張っていたんだろう?」

と、自分のからだや動き方を振り返ってみる。

「こうやって動いたら痛くないや」

と腰を使わない動きを経験し、それもまたひとつの「運動学習」になっていきます。

私の師匠は、

「ぎっくり腰になったらラッキーだよ」と、よく言っていました。

もちろん、痛いものは痛い。できればなりたくない。

でも、その出来事をきっかけに、自分のからだや動き方について注意を向けることができる。
そして、そこから変わっていける。

そう考えたら、からだに起きた出来事は、自分が成長するチャンスにもなるのかもしれません。

ぎっくり腰やからだのことに限らず、何かの「イベント」が起きたとき。
「どうしてこうなったんだろう?」と、自分のふるまい、言動を少し振り返ってみる。

そこから、「もっと楽になる、生きやすい」自分を感じるかもしれません。

あのとき2人のお子さんを抱っこして、「楽」を感じられていたママの笑顔がとても自然で、とても素敵でした。

からだが変わることって、頑張って鍛えることだけではないのです。
自分のからだの機能力は想像以上に可能性をもっています。

そして、それを自分自身で「感じる」こと。

そんな経験を、Ouiで一緒にできたらいいなと思っています。

もしこの記事を読んで、

「私も、自分のからだのこと知りたいな」

と思った方がいたら、ぜひ一度、自分を感じることを経験しに来てください🌿

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